こんにちは、たぱこです(^^♪
老後のお金が心配なんです、大丈夫でしょうか?
というご相談、一番多いです。
だけど、話をお聞きしていると
- 自分のもらえる年金額がいくらなのかわからない
- 退職金の金額がわからない
- 今の生活にいくらかかっていて、老後の生活にいくらかかりそうなのかわからない
という事例が多数。
皆さん、自分の老後、不安だけど関心がないんでしょうか???
野村総合研究所が20年に6万人の会社員などを対象に実施したアンケートで、定年間近の55〜59歳でも4割が自分の企業年金受取額を「わからない」と答えている
日経新聞 2023.9.27より
企業年金は、公的年金(基礎年金、厚生年金)の土台の上で税制優遇を受けて運営される私的年金だが、たしかに複雑でわかりずらい。
だけど、ここがわからずして、老後の見通しはつかないのでは?と考えます。
そこで、やみくもに老後を不安に思う前にやってほしいことを5つお伝えしていきます。
現状の生活費の把握
まずやっていただきたいことは、現状生活費の把握です。
今の生活にいくらかかっているのかがわからないと、老後の生活にいくらかかるのかがイメージできません。
家計簿は1カ月単位でつけるものですが、老後の生活までを見渡すためには1年単位で考えていただくのがお勧めです。
皆さん、これらの項目をすぐに埋められますか?埋められない部分があれば、「何がわからないのかわかった」ということになります。何がわからないのかわからないから、なんとなく不安なんですね。今すぐ調べましょう!
年金定期便を読み解く
老後の生活を不安に思う前に押さえておかなければいけないのが、「自分がいくら年金をもらえるのか」を知ること。
毎年、誕生日近辺に送付される「年金定期便」はちゃんと保管してますか?ちゃんと中身を見てますか?
ハガキの様式が
- 50歳未満
- 50歳以上
- 年金受給者
と世代別になっていますので注意してください。
50歳未満
jの部分を見てください。
これまでの加入実績に応じた年金額なので、若い方ほど金額が少ないです。
これを見てたぶんがっかりするでしょう。
ですが、これから保険料を納めていくことで、これは少しずつ増えていきます。
国民年金保険料を60歳まできちんと納付すれば、(1)の老齢基礎年金は年額約78万円になります。(2023.10時点)
(2)の老齢厚生年金は会社勤務で厚生年金保険料を納付する場合、年々増加していきます。
専業主婦や個人事業主の方は老齢厚生年金の部分は増えません。
50歳以上
赤丸の部分の金額をチェックしてみてください。
この数字は現状の収入(保険料納付額)がこのまま続いた場合の65歳から受給できる年金の年額になります。
12で割れば1カ月あたりのおおよその収入がわかります。
但し、この数字はこの後60歳までに収入(保険料納付額)が上がったり、下がったりすると、金額が変わります。
転職などで状況が変わる場合はウオッチが必要です。
年金定期便には穴があいてますので、毎年捨てずに綴ってください。昨年とどこが違うのかを見比べることで、自分が今年払った保険料がいくらなのか、それによってどのくらい年金額が変わったのかがわかります。
それがわかると、年金の少なさにがっかりする、という面もありますが💦
退職金、企業年金の金額を調べる
年金に加えて大事な老後に備える要が退職金や企業年金です。
ここが見込みとずれると、老後の生活予測がだいぶ狂います。
そして、こればかりは皆様のお勤めの会社によって計算方法や支給方法が違うのでご自身で調べてもらうしかありません。
退職金についてはどうも人事に聞きずらい、という話はよく聞きますが、ご自身の大事な情報ですので是非この機会にご確認ください。
その時に受け取り方の仕組みについてもチェックが必要です。
退職金には一時金と年金方式の2つがあります。
- 一時金だけなのか、それともDC(企業型確定拠出年金)やDB(企業型確定給付年金)の併用型なのか。
- 一括で受け取った方がいいのか、年金で受け取った方がいいのか?
このあたりも受け取り方に戦略が必要です。
知るぽると 企業年金を年金で受け取るか、一時金で受け取るか
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kigyo_nenkin/kigyo_nenkin4102.html
知るぽるとにもあるように、一般的には一時金で受け取るよりも年金形式の方が受取総額が大きくなります、ただし年金で受け取ると、その後の税金や社会保険料の金額にも影響があります。ライフプランを作ってそのあたりも知っておくとベストな受け取り方を選択できますね
逆算して今、何をすべきかを考える
- 現在の生活にいくらかかっているのか
- 将来もらえる年金と使える預貯金の額
この二つがわかれば、後は逆算して考えます。
現在の生活費を年金で十分賄える場合
この場合は老後何の不安もないですね(笑)
今の生活をそのまま続けても年金で足りるので。
となると、余りそうな貯蓄をどのように自分の人生に有効に使うか、もしくは相続税がかかりそうなら相続税対策などに悩みの対象が変わります。
現在の生活費が年金で足りない場合
皆さんだいたいが、このパターンですのでご安心を(笑)
この場合考えられるのは二つ。
①年金額に生活費を納められるか考える
老後の年金額に合わせて生活サイズを小さくできる、ならば不安はないかと思います。年を取ると若い時よりも出かける機会も減るし、食べる量も減ります。そのあたりを加味して、ご自身の生活を最大どのくらい小さくできるかイメージしてみてください。
②生活費が足りなければ長く働いて収入を確保する
足りなければ長く働くのが一番ですよ
相談に来られた方にこのフレーズを伝えると、皆さんがっかりされます。
FPさんに相談すればなんとかなると思っていたのに
FPは魔法使いではありません。
逆にそんな魔法のようにお金が増えたり降ってくることはありません。
しっかりと現実を見ていきましょう。
例えば年間100万円くらい不足であれば、夫婦で月5万円ずつアルバイト収入があれば、貯金を減らさずに済みます。
「今の仕事や勤務形態が大変すぎて早くリタイアしたい」という声を多く聞きますが、仕事を辞めて没頭したい趣味などがない場合は、毎日暇だし、体も動かさないと健康維持も難しくなります。
過度に忙しくなく、楽しんでできる仕事を今のうちから探してみるといいですね。
長くできるようなフリーランスの仕事を今から育てていくのもありです。
足りないことが早くわかれば、対策に時間をかけることができます。
③資産運用を始める
私は老後の資産づくりのためにつみたてNISAとiDeCoをやっています。
長期の資産形成の手段として、是非、世界株式への投資も始めてほしいと思います。
だけど、過剰な期待は持たない方がいいです。
私は概ね増えると思ってやっていますが、その収益をあてにする考えは持っていません。
増えなかったとしてもやっていけるよう考えています。
投資は結局、相場次第なので自分の思う通りには動かないし、自分でどうすることもできないからです
老後の資金を資産運用で増やそうとネットで検索すると「元本保証利回り7%」「月〇万円稼げる投資術」などという広告が表示されます。これらはそういう可能性はあるけれど、絶対ではありません。
不安なあまり、こういうものに過剰に期待して、今ある資産の大きな金額を一度に入れてしまうことだけはやめてください。
怪しい投資ではありませんが、銀行の退職金プランに退職金をまるっとつぎ込んでしまうのもお勧めしません。
運用しなくてはいけないと思う前に、まずはどのくらい足りないのかを把握しましょう。
資産運用は長期・積立・分散が基本。減ってもいいお金で無理なく長期で続けるものです。虎の子のお金をつぎ込んではいけません。
ライフプランを作ってみる
上記4つで分かった金額や方向性をライフプランソフトに入力して、人生に必要な金額を可視化していきましょう。
可視化することで、腹落ち度が深まります!
私も使っている無料のライフプランソフトを紹介しますね。メルアドの登録だけで個人情報を入力する必要はありません。
入力は誰でもできるのですが、「これでいいのかわからない」というような疑問があれば、たぱこにご相談ください。
私と一緒に入力すると、要点を掴んで1時間でさくっとできちゃいます!
FPも使っている無料のライフプランソフト 「Financial Teacher System9」
まとめ
老後の資金が不安だと思ったら、まずやるべきことを5つお伝えしました。
- 現状生活費の正確な把握
- 年金定期便を読み解く
- 退職金、企業年金の金額を調べる
- 逆算して今できることを考える
- ライフプランを作ってみる
さらに、高額療養費制度や介護保険などの社会保障の仕組みを知ることで日本は意外と安心した老後を過ごせる国だなとわかると思います。
過剰な期待での大きな金額の一括投資はお勧めしませんでしたが、私は、長期的な視野に立てば世界株式への積立投資は資産形成につながると信じています。
是非、この機会に積立投資を勉強してみませんか?世界経済が成長すると腹落ちできたら、あとは仕組化するだけ。運用のうまい下手は関係ありません。たぱこがしっかりあなたの資産運用に伴走していきます。
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