こんにちは、たぱこです(^^♪
最近、生命保険の相談が多いです。
きっかけは
- 家計の見直し
- 結婚や子供が生まれるなど家族構成変更による内容見直し
- 保険の窓口で勧められた
等々。
きっかけはどうであれ、ずいぶん昔にいいと思って加入した保険が今でも必要なものなのかどうか、検証することはとてもよいことだと思います。
今回はそのうちの1つについて紹介したいと思います。
ご相談のあった加入中の保険
- 利率変動型積立保険
- 将来の為に資金を計画的に準備できる
- 保険ファンドと呼ばれる主契約の部分が積立金で、その部分が貯蓄替わりになり、貯めることができる
- 様々な特約をつけることで死亡一時金を増額できたり、入院、ガンなどに備えることもできる
仕組みはこのようになっています。
特約部分は掛け捨てになりますが、保険ファンドと呼ばれる主契約の部分が積立なので、保険期間が更新の時には、その積立額を元に
- ファンドとして継続
- 終身保障にする
- 年金として受け取る
といった選択肢が可能なようです。
この保険で感じた違和感
主契約の積立部分の金額設定が低すぎる
この保険は将来の為に資金を計画的に準備できると書いてあるにも関わらず、拝見させていただいたお客様の事例では毎月500円でした。
約15000円の毎月の保険料に対して、積立部分がたったの500円。
これでは10年保険料を払っていても6万円にしかなりません。
こうなってしまうと、この保険をただ継続させるためにこの主契約を使っていて、貯蓄の意味が全くない、という感想を抱いてしまいます。
掛け捨ての特約が多すぎる!
この方、加入された時は48歳だったのに、「新介護逓減定期保険特約」なるものがついてました。
48歳から10年間の間に、介護状態になる可能性はどのくらいあるのでしょう?
この部分の保険料がいくらかわからないので何とも言えませんが、この年齢の方にこの特約をつける営業担当者・・・
その他、入院、ガン、成人病特約が付帯されてました。
これはある意味1本の保険で貯蓄と医療への備えができるということで、これ自体は悪いものではありません。
ただ、毎月の保険料に対して掛け捨て部分が97%ということをきちんと加入者に説明できているのかな、と感じました。
保険期間 (主契約と掛け捨て部分について)
- 主契約は終身
- 特約部分は10年ごとの更新
特約部分は10年ごとの更新ですので、当然更新がくるたびに同じ保障ならば、保険料が上がります。
ご相談者様ももしこの特約を更新した場合、おそらく相当の保険料UPとなることでしょう。
現在の医療保険は、終身型ならば加入時の保険料が一生続く、というものが多いです。
ですので、もし、今、健康告知事項がない方ならばそういう保険に切り替えた方が10年後、20年後の保険料UPへの不安がなくなります。
10年など、期間の決まっている定期保険は小さいお子様がいて、
「子供が小さい期間だけ保障を手厚くしたい」
というような場合に活用するといいですね。
まとめ
結局ご相談者様はこの保険は解約して、県民共済に切り替えられられました
薄々、この保険なんかおかしいなと感じてました。踏ん切りがつかなかったのですが、背中を押してもらえてよかったです。
他の事例になりますが、「この特約が10年周期で更新になる時に保険料が上がってしまうので、今まで積み立てた主契約の部分から保険料を補填しましょう」という提案をされることがあります。
これは一見得なように見えて、割高な保険を継続させる手段です。
せっかく積み立てた部分を使ってしまうのですから。
その時は、健康であるならば是非もっと割安な保険がないか調べてみてください。
保険商品は日々進化しています。
- 入院日数が減少している
- 治療形態の変化
など、現在の医療形態にあった商品に見直していくことで保険料の節約になるかもしれません。
是非、1年に1度「保険加入のお知らせ」が届いた時に、確認してみてくださいね。
注)この記事は私が独自に調査し、分析に基づいて記載したものです。分析は独自のものであり、内容を保証するものではありません。効果には個人差があります。
保険はすべて不要!というわけではありません。
ご自身の意向にあった商品であればもちろん有効活用してください。そんな事例についても書いてます⇊