家計改善・たぱこのこと・その他

「小さなお葬式」見学体験記 ~お金を守る力~

こんにちは、たぱこです(^^♪

先日、義父が亡くなり、葬儀を行いました。

自分の父が亡くなってから8年ほど経っており、私にとっては取り仕切る側として関わる2回目の葬儀になりました。

「小さなお葬式」という言葉が浸透し、コロナの影響もあって、お葬式の規模って小さくなっている。以前の実父の時よりも安く行うことができるのではないか、と考えていました。

ですが、終わってみると、思っていたよりも費用を抑えることができず、そのわかりづらい料金体系などに違和感を持ちました。

このもやもやをすっきりさせたい。この価格がぼったくられていない、という確信がほしい。

そのためには、やはり相手を知ることから。

まずは葬儀の形や実際の費用についてリサーチしてみました。

今回の葬儀費用はぼったくられたのか?

式場が大きすぎた?

まず、今回依頼した葬儀社が高額だった原因は、その式場の大きさではないか、と考えました。

3階建てで、一度に3件くらいの葬儀ができる、とても大きな式場でした。

弔問客がたくさん来るような式に対応できる昔からのタイプです。

人数は小規模だったけど、式場が小さくなかったから費用がかかったのではないか。

これだけ大きな式場じゃ、維持していくのだけでお金かかりそう

と考え、「小さなお葬式」で検索してみました。

小さなお葬式より引用

式場の大きさだけでなく、プラン自体もかなり格安に感じました。

明らかに安い…

本当にこんな金額でできたのなら、やはり今回の葬儀ではぼったくられたのか?

疑問は膨らみます。

小さなお葬式の実情

しかしながら、ネットや経験者の話を集めたところ、実際にこのパック料金で収まるケースはまれ、だということがわかりました。

小さい注意書きをクリックするとこのように書いてあります。

私が調べた事例では、基本のパックに

  • 遺体処理、着付け、納棺
  • お坊さん手配
  • 棺を運ぶお手伝い人員
  • 生花
  • 食事、返礼品

などが追加になったので合計70万円だった、とありました。

結局、ここに出ている価格は、本当に最低限のセットで、これで満足のいく葬儀は難しそうです。概ね、追加オプションが必要になり、相場的には70万~100万円前後が妥当なようです。

我が家の葬儀は私が妥当だなと感じた価格よりも少し高いくらいでした。葬儀の内容は満足でしたし、とても立派な式場で執り行うことができたので多少高額になるのはしかたなしと思います。

もやもやはなくなり、納得がいきました。

一連の流れをそもそも10万円~30万円なんて価格で葬儀はできない、と知っておいた方がいいです。

小さな式場見学へ

設備

葬儀代に一定の納得はいったものの、やはり気になる「小さなお葬式」

そこで、近所にできた小ホールの葬儀場見学に行ってみることにしました。

こんな感じのコンビニくらいの規模の建物です。

中は

  • 生花祭壇と参列者用の椅子
  • 控室
  • お坊さん用控室
  • 霊安室

と最低限度の設備。

概ね予想通りでした。小規模ながら、式は十分できると感じました。ですが、義父の時のあの立派な式場を見てしまうと、これは確かにだいぶ葬儀のランクが落ちてしまう印象です…

葬儀費用について

料金体系についてはパンフレットをもらいました。

概ね、小さなお葬式と同じような価格設定。

とはいえ義父のような葬儀を行った場合はそのような安い価格ではできるものではなく、だいたい80万円くらい、とのことでした。

やはり、会場を小さくすると20万円~30万円は安くできそうです。

そして、今回一番好感を持ったのは、選ぶオプションの価格が書かれたパンフレットをくれたこと。

義父の葬儀の時は、その場でしか見せてくれず、公開したくないのでは、という印象を受けました。もしかして、依頼する方やプランによって、出すカタログが違うのかな、とも思いました。

ですので、このように明朗会計で、あらかじめ各料金が明示したものを渡してくれる、というところに大変好感を持ちました。

そして、それらの金額を義父の時の請求書と比べてみると、ほどんどのものが安かった!

会場は正直、うーん、と思ったけど、料金面でかなり好印象。。。

その他、疑問点

この際、葬儀に関するさまざまな疑問を質問させてもらいました。

市営の式場を使うメリット、デメリット

市営の式場は安く借りられるけれど、実は自社の式場で行った方がパック料金に入っているのでお得。そして、自社の式場なので日程の融通が利きやすい。どちらがいいかは、その時の希望によってカスタマイズできる。

「小さなお葬式」などのポータルサイト経由とどう違う?

ポータルサイトに連絡すると、住所や規模などの希望を聞いて、登録している業者に振り分けられる、という仕組みらしい。

利便性が高い反面、どの式場を紹介されるか分からないリスクがあります。

ポータルサイト経由だと、基本的なパック料金は提携している為、崩せない。

いじれるのはオプション。オプション料は各業者によって違うので、振り分けられた業者によっては価格に差が出る可能性があるそう。

今回、見学に行った葬儀社はポータルサイトとの提携は辞めたという。

ポータルサイト経由のお客様とはトラブルになりやすい、と言っていましたが、やはり、ポータルサイトから抜かれる手数料が割に合わないのではないかと、個人的には感じました。

まとめ

今回、下見に行くことで、たくさんの気づきがありました。

  • 実際の施設の雰囲気やスタッフの対応が分かる
  • プラン説明を直接受けることで、疑問をその場で解消できる
  • 料金も大事だけど「最終的には人と会社」——信頼感が生まれる

葬儀って、なんとなく避けて通りたい。だから今まで何も関わらない、調べないできました。

お葬式の話なんてしないで。縁起でもない!

こういう反応が大半です。

でも、やっぱり大切であり、知っておいたほうがいい。

ぼったくられないためには、葬儀相場観を養うことが必要です。

ポータルサイトで検索してそこに頼むのは便利。

だけど、今回お話した葬儀社の方は地元密着で、長年営業してきた実績と誠実さ、価格等、大変好感を持ちました。

あとは、料金と式場について、家族の納得が得られるかどうか。

この点についても普段から家族で話しておく必要がありそうです。

自分や家族に合った葬儀を選ぶために、情報収集と下見を積極的に行うことをおすすめします!

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