相談事例

つみたてNISAの枠を使い切りたいという相談事例

たぱこ

こんにちは、たぱこです(^^♪

つみたてNISAの1年間の非課税投資枠は40万円です。

今年、年末になってまだこの40万円を使い切っていないという方から

もったいないから、非課税枠を使い切りたいんです!

というお声をいくつもお聞きしました。

「もったいない??」

非課税枠を使い切らないともったいないでしょうか?

つみたてNISA(非課税枠)とは

つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)  

金融庁ホームページより

投資を解約した時の利益・配当金に対して、

  • 約15%の所得税・復興特別税
  • 5%の住民税

がかかります。

ですが「NISAという箱の中で購入した投信については課税しませんよー」という制度になります。

こちらのイラストがわかりやすいですね。

SBI証券より引用

ただし、この話は利益が出ることを前提に説明されています

利益が出て、初めて税金を払わなくていいという恩恵が受けられるわけです。

この枠を使い切ってもいい人

長期での資産形成に腹落ちしており、運用待機資金が潤沢にある人

ある程度まとまった資金があるけれど、リスク低減のために敢えて時間分散をして投資をされている方は枠を使い切る方法を選択してもいいと思います。

いずれ運用しようと決めている待機資金ならば、それは非課税の枠を使った方が利益が出た時には手取りが増えるからです。

もちろんこの待機資金は、生活資金と完全に分離された余裕資金です。

  • SBI証券・・・ボーナス月の積立設定・NISA枠ギリギリ注文
  • 楽天証券・・・設定変更画面の中のオプション設定

を設定することで使い切ることができます。

無理に枠を使い切らなくてもいい人

今年の途中から積立を始めた人

つみたてNISAは定額での金額設定なので、1年の途中から始めた方は上限の33,333円/月で設定しても40万円は使い切れません。

ですが、たぱこは投資初心者の方は無理にここで増額投資をする必要はないと思います。

相場の上げ下げを十分に経験していない方は、お金の価値が動くことに慣れていません。

まずは1年くらい定額で様子を見てからの増額をお勧めします。

非課税よりも、まずは経験優先、といったところでしょうか。

生活資金に余裕のない人

2020年末時点では投資を始めた方はコロナショック後、米国株式が右肩上がりでしたので「投資は簡単にお金が増えるもの」と感じている方が多いようです。

ですので、できるだけ投資にお金を捻出しようとする方が多かったです。

このような状況が続くのか、それとも暴落がきて4,5年株価が下がり続けるようなことが起こるのかは誰にもわかりません。

私が信託銀行で働いていた時は2015年のチャイナショック直前に投資信託を購入して5年以上マイナスから回復できない投資信託をお持ちの方もいました。

投資は100%プラスになるという保証はありませんので、生活資金に余裕がない方は無理に増額する必要はないと考えます

2021.12株価上昇時 下がった時に購入した方がいいと思っている人

コロナショック以降、米国株式は大きな暴落がなく相場が上がり続けていました。(2021.12現在)この時、たぱこの積立投資は現在、ほぼ全銘柄がプラスになっており、絶好調でした。

投資って、下がった時に購入した方が購入単価を下げることができますよね。

たぱこは敢えてこんな絶好調な時に資金を入れるよりも、下がった時に追加をした方が投資としては増やすことができると考えています。

相場が高い時に非課税枠を無理やり利用することに意味があるのかな、というところです。

ただし、人間、下がり始めると怖くなってなかなか追加することはできません。

コロナショックの時のたぱこもそうでした💦

ですので、この考えが次の暴落の時に実行できるかはわかりませんが、今はこんな気持ちでいます。

2022.11株価下落時 しばらくはもっと下がる、または暴落を待つ人

2022.11月現在、米国ではインフレ抑制のため、金利上昇中。

それに伴い、株価がダラダラと下落中。

金利上昇はしばらく続くと思われるため、この先ももう少し下がるかなと思う方は慌てて追加入金せずに、淡々と積み立てを続けるのがいいでしょう。

現在の下げ方は暴落ではありません。

〇〇ショックというようなチャンスを待つ方も慌てて追加投資をする必要はないかと思います。

まとめ 非課税枠はおまけです

たぱこが信託銀行勤務時、この時期になると恒例のお客様への攻め方トークの1つに

お客様、今年のNISAの枠がまだ残ってますね、もったいないですからこちらの投資信託の購入いかがでしょうか?

というものがありました。

そう、これは完全に営業トークです(笑)

年末に投信を買ってもらうための戦略でした。

この戦略トークが頭に残っていて「もったいない」という言葉にアレルギーを感じてしまうのかもしれません(笑)

そもそも、枠を使い切らないということは「もったいない」のでしょうか?

たぱこはNISAの枠を使い切らないことがもったいないとは全然思いません。

たぱこ

投資活動の目的はプラスにすること。非課税はおまけだと思ってます。

相場が上がっても下がっても、一喜一憂せずに、淡々と続けるだけでいいのかなと思います。

投資は自分で考え、自分のスタイルを確立することが大切です。

正解はなく、たぱこの考えは選択肢の1つです。

プラスにするためにどうしたらいいのか、自分自身で考えて決めていきたいですね。

ご相談、ありがとうございました。

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