相談事例

「まとまった資金の置き場所を教えてください」という相談事例

たぱこ

こんにちは、たぱこです(^^♪

私はつみたてNISAの非課税口座を使って、世界株式に積立投資をすることで資産形成するという方法をもっと広めていきたいと思い、活動をしております。

銀行勤務時代に、「営業マンに言われたから」と一括で多額の投資信託を購入してしまい、なかなか価格が戻らず投資が嫌いになったお客様をたくさん見てきました。

まあ、それは購入した投資信託の内容にも問題があったわけですが、そんな経験から生活防衛資金が十分にあり、まとまった運用資金がある場合も必ず時間分散して投資するようにとお伝えしております。

具体的にはその資金を5年から10年かけて投資していくというような感じです。

なぜ5年以上かけて時間分散してほしいかというと、経済の1サイクルが5~10年だからです。

時間分散することで、市場の好不調の波を平準化することができます。

プロでも価格の予測の変動を予測することは無理。

そのような歪みの影響を受けないようにするためには時間分散で徐々に投資していくのが合理的だと考えます。

例えば500万円の資金があったら、1年に50万、毎月だと約4.2万円づつ10年間、積立投資していく、というようなイメージです。

少しずつ積立投資をした方がいいのはわかりました。そうすると残りの待機運用資金の置き場所はどうしたらいいですか?少しでも増えるところにおいておきたいです。

というご相談がありましたのでこちらで回答をシェアしたいと思います。

定期預金の金利が高い銀行に預ける

「金利の高い銀行」というキーワードで検索すると今はすぐにわかる便利な時代です(笑)

ざっと調べてみましたのでこちらでご紹介します。

あおぞら銀行 BANK支店普通預金 0.2%
(5年定期 0.25%)
オリックス銀行 eダイレクト預金
(期間が長くなるほど金利が高くなる)
1年定期 0.22%
(7年定期 0.35%)
楽天銀行
(楽天証券とマネーブリッジで300万円まで)
普通預金 0.1%
住信SBIネット銀行
(夏と冬に定期預金金利UPキャンペーンあり)
1年定期 0.2%
(2023年冬のキャンペーン金利)
2022.12.30現在 すべて税込み金利

メガバンクの定期預金金利が0.002%ですからこれらが高いことがよくわかります。

500万円を1年間預けた場合の利息比較は

メガバンク 0.002%100円
あおぞら銀行BANK支店 0.2%10,000円
2022.10現在 税込み金利

ええっ!こんなに違うんですか?お金の置き場所大事ですね。

普通預金でも高い金利が得られるならば、そこから積立投資に自動振替しておけば全く手間いらずで無駄なく利息をゲットすることできますね。

定期預金の預け方を工夫する

運用待機資金ではなく、現金で確実に持っておきたい資金についてももちろん、定期預金は活用できますね。

オリックス銀行に至っては最高7年で0.35%の定期預金がありました。

0.35%っていうのは魅力なんですが、7年定期だとちょっと期間が長すぎるな。その間にもし必要になって途中解約したら、せっかくの利息がパーになっちゃうから迷いますね。

そんな時は金額をいくつかにわけて定期預金を作るのがお勧めです。

例えば500万円の資金があったら期間7年、100万円の定期を5本作ります。

こちら100万円以上であればすべて金利は0.35%という商品内容ですので、このような作り方をしてもすべて0.35%の金利を獲得することができます。

もし、資金が必要になったらそのうち1本を解約すればいいのです。

解約した分は利息はほぼなくなりますが、残りの400万円については満期まで持てば利息を獲得できます。

たぱこ

500万円で1本の定期預金にするより安心だし、無駄なく利息もゲットできそうです

他銀行に預け替える

銀行によっては「新たな資金」限定や「新規口座開設などの条件付き」または「退職金特別プラン」等で高い金利をつけるキャンペーンをやることがあります。

新たな資金とは、もともとその銀行にあった資金ではなく、他の銀行から新しく入金された資金、という意味になります。

特に、夏と冬のボーナス時期にそういったキャンペーンは多いです。

私が銀行に勤めていた時、そういったキャンペーンを利用して、お金をぐるぐる移動させる「金利ゲッター」というお客様がいました💦

定期預金が満期になると継続せず、引き出して他の銀行に持っていきます。

そうしてまた次のキャンペーンが始まると再び他の銀行から入金して高い金利の定期を作る、というやり方です。

たぱこ

少し前まではこれをやってる人たくさんいました。でも手間が非常にかかりますね。ネット銀行は定期を自動継続しても高い金利が維持できるところが多いです。やるかどうかは手間暇とゲットできる利息の額で価値があるかどうか判断してください。

まとめ

元本保証で少しでも金利が高い定期預金活用術についてご紹介しました。

金利が高くてもATM利用手数料等、各手数料が割高だったり使い勝手が悪い銀行もあります。総合的にメリットデメリットをよく調べてご利用ください。

ネット銀行だということや、あんまり聞いたことない銀行だから不安・・・という方は無理して金利を取りに行く必要はないと思います。

お金は自分が一番安心だというところに置いておくのが一番だからです。

ちなみに日本では預金保険制度というものがあります。

預金保険制度とは

利息のつく普通預金、定期預金、定期積金、掛金、元本補てん契約のある金銭信託(ビッグなどの貸付信託を含みます)、金融債(保護預り専用商品に限ります)などは、1金融機関ごとに合算して、預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます

対象となる金融機関等の詳細はこちら 預金保険機構

こんな制度も参考にしつつ、お金の最適な置き場所を考えていきたいですね。

おまけ

こちらでの金利はすべて税込みで記載しています。

税込み?

私の中で当たり前となっている話が意外と知られていないと気づき、おまけで書きます。

定期預金につく利息にも税金がかかります

もらえる利息のうち20.315%が源泉徴収されています。

例えば、先述した「あおぞら銀行での10,000円の利息」については実際に受け取れる金額は約8,000円となります。

銀行の入出金明細には2,000円税金で徴収されてますよーという記載は一切ありませんので意外と知られていないのかもしれません。

これは投資で得た利益に20.315%の税金がかかるのと同じ理屈になります。

投資の場合はNISAやつみたてNISAという非課税枠もありますが、預金の利息に対しての防衛策は残念ながらありません(泣)

ここは気持ちよく納めることにしましょう!!

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