年金

国民年金保険料は払った方がいい? 相談事例

たぱこ

こんにちは、たぱここと、佐々木京子です(^^♪

FPになってから「国民年金は払った方がいいのですか?」というご質問を何度もいただきます。

令和6年度の国民年金保険料は16,980円

決して安くないこの金額、確かに払わなくていいなら払いたくない・・・わかります。

たぱこはズバリ

たぱこ

払った方がいいと思います!

そう思う理由をご説明したいと思います。

国民年金保険料納付は国民の義務

                                   厚生労働省のPDFより引用

国民年金法第87条に「被保険者は、保険料を納付しなければならない。」とあります。

そもそも払うか払わないかという選択肢はなく、払わなくてはいけないものです。

ですが、納めなくても罰則はないので「どうしようかなー」と迷う人が出るわけですね。

罰則はないけれど、納付期限を過ぎると年14.6%の延滞金が発生します。

そしてそれもほっておくと、督促状がきます。

それでも未納だと強制徴収となり、給料や銀行預金、不動産などが差し押さえになります。

ええっ💦 さ、差し押さえ!?

国民年金のメリット

長生きリスクに備えられるコスパ最強の保険

人間が生きているだけでお金がかかります。

平均寿命が延びている現代、長生きこそがお金のリスクといわれています。

長く生きてもお金の不安なく過ごすためには年金収入は必須ですよね。

国民年金は10年以上の納付期間があれば受給することができます。

                        日本年金機構PDFより引用

例えば1か月の保険料16,610円を納めるともらえる年金は年額1,627円増えます。

たった1,627円ですか!?

まあ、そうなんですけど💦・・・10年もらったとすると16,270円。

ということは65歳から受給を始めて75歳以上長生きすれば元がとれる計算になります。

日本人の平均寿命は男女とも80歳以上ですから、元が取れる確率高そうじゃないですか?

そもそも年金支払いには税金も投入されています。

生涯もらえる年金の仕組みは民間では不可能です。

そんな、コスパのいいお得な仕組み、使わなくては損!というのがたぱこの考えです。

国民年金は自動車保険のようなもの、と考えてみませんか?

自動車保険は「事故にあわずに給付を受けなかったら損」と思わないですよね。

払った保険料に対して元がとれるかとれないか、という考え方ではなく、

・長生きした時(自動車事故にあった時)に役に立つ

・早く亡くなってしまって払った保険料分受給できなくても(自動車事故にあわなくて保険を使わなくても)、それは損ではない。

国民年金は安心して人生という車に乗るための保険。

そうすると「払わない」という選択肢はなくなりますね。

万が一の時に、障害年金・遺族年金を受給することができる

国民年金の保険料をきちんと納めていれば、万が一病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に障害年金を受け取ることができます。

同様に、万が一亡くなった時にその方によって生計を維持されていた遺族が遺族年金を受け取ることができます。(「18歳未満の子がいる配偶者またはその子」等支給要件あり)

一般の生命保険に入っていなくても、最低限の保障が国で確保してくれています。

一般の生命保険に入る時には遺族年金がいくら出るのかを知ったうえで金額設定をすると無駄な保険料を支払わずに済むことができます。

年金はちゃんともらえるの?

たぱこ

もらえます!

年金がもらえない事態というのは日本が終わる時です。

日本がある限り年金はもらえます。

ただ、ご存じのとおり、日本は若い世代の人口が減っています。

現役世代の人数が減って、年金受給者が増えてしまえば金額の削減はあるかもしれません。

ただし、そこは政府も考え済みでGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)で年金の一部を運用しています。

現在累積収益額はプラス100兆円。

ですがこれを使い始めるのは50年後から。

100年先まで年金計画は練られています。

                    GPIF ホームページより引用

国民年金保険料納付について お得な方法

追納した方がいいのか?

保険料の免除・納付猶予や学生納付特例の承認を受けた期間の保険料は後から納付することができます。(10年以内)

保険料を納付すればそれだけ受給できる年金の額も増えます!」

そして、追納した保険料は全額所得控除になるので、その年の所得税が下がります。

収入が多く、たくさん所得税を払いそうな年に追納するのがお勧めです。

             日本年金機構ホームページより 引用

まとめて払うと割引あり

半年分、1年分、2年分を前納すると保険料が安くなります。

                       日本年金機構ホームページより 引用

また、支払いにクレジットカードを使うこともできます。

割引率は口座振替よりも下がりますが、クレジットカード会社のポイント付与率によってはこちらのほうがお得になることもあるかもしれません。

ただし、前納は申し込み期限があります。手続きも必要ですのでまずは役所や年金事務所にお問い合わせください。

付加保険料

国民年金第1号被保険者と任意加入被保険者は付加保険料を上乗せして納めることができます。

(国民年金基金に加入されている方は利用できません)

付加保険料

・保険料 400円/月

・2年以上受け取ると支払った付加保険料以上の年金が受け取れます

こちらは本筋の年金よりも、さらにコスパがよくなっております!

金額も400円なので是非、こちらもご検討ください。

まとめ

・年金はコスパ最強の長生きリスクに備える保険

・障害年金、遺族年金もあるので万が一にも備えられる

・年金は将来ちゃんともらえます

・追納は全額所得控除になります

・少しでも割引になる支払い方法を使いましょう

・付加保険料もお得です

こんなわけでたぱこは国民年金保険料の納付を推奨します。

ただし、経済状況で支払いができないときには免除や猶予などの方法もあります。

無理をせず、まずは管轄の役所や年金事務所に相談してみてくださいね。

ちなみにアイキャッチ画像は年金公式マスコット「年金たろう」くんです(笑)

以後、お見知りおきを!

ご相談、ありがとうございました。