資産運用

「教育資金の準備方法」と「まとまった資金の運用方法」についての相談事例

たぱこ

こんにちは、たぱここと、佐々木京子です(^^♪

お客様からお子様の教育資金についての準備方法についてのご相談がありました。

たぱこ家も2人の子供の教育費には苦労しました💦

中学生、高校性と子供が大きくなると出費の額が一桁ずつ上がっていきました。

塾の勧誘

この夏が勝負です!この夏期講習で成果を上げればもう一つ上の志望校を狙えますよ!

という塾の勧誘や

子供

〇〇の塾がいいらしいの!行ってもいい?

なんて子供の声。

残念ながらたぱこ家にはそんな前向きな子供らの声はありませんでしたけど・・・(笑)、よく聞く話です。

節約と違い、教育費は絞ればいいというものでもないのでなかなか大変です💦

教育資金は早いうちからの準備が肝心。

これらの費用への備え方、考え方の一例をご紹介していきます。

ご相談内容とお客様の家族構成

・子供の大学資金について気になっています。

400万円をめどに半分を積立投資、半分を現金貯金として準備する予定です。

・手持ちのまとまった資金をこのまま定期預金に置いておいていいのか?積立投資に回した方がいいのでしょうか?

・お子様 5歳と2歳 のお二人

大学資金の準備方法の例

大学資金の準備方法の一例として、児童手当を使わずに貯蓄していくということがよく言われます。

児童手当の支給額

0歳から3歳未満 15,000円/月 → 540,000円

3歳から中学卒業まで 10,000/月 → 1,440,000円

合計で約2,000,000円

私立文系の大学の学費を約400万円とすると、児童手当を貯蓄していけば高校入学前までに半分の200万円を用意することができます。

たぱこ

なんとか児童手当には手をつけずに貯めていきましょう!

たぱこの経験からも貯蓄は中学生までが一番できます。

早くからコツコツ貯めておくのがお勧めです。

じゃあ、あと半分はどうすればいいんですか?

たぱこ

ズバリ、しっかり働いて稼いでいきましょう!

たぱこの経験から思うに、子供が中学に入ると、母は時間がたっぷりできます。

貯蓄をするには働いて稼ぐのが一番確実です!

FPは魔法使いではないので・・・残念ながらお金がどんどん増える魔法のようなアドバイスはできません。

不安に思うより働いちゃった方が早いですよ。

お金が足りないときはしっかり現実を見て働きましょう。

子供が中学に入ったら、例えば扶養範囲内でも月に8万円くらい稼ぐことできますよね。

それを教育費に充てていきましょう。

貯蓄というより稼ぐ→塾代で消える・・・みたいな自転車操業ではありますが(笑)

8万円×12か月×大学卒業まで×10年=960万円!

たぱこ

大丈夫、家族で協力して乗り切っていきましょう!!

教育資金を全額、投資で準備するのはお勧めしません

ご相談者様は「半分を現金で、半分を積立投資で」とのお考えでした。

ご相談者様は積立投資の効果をよく勉強されており、これを教育資金形成に生かしていこう、思われていたわけです。

最近の株式市場は3か月ほどのコロナショックがあっただけで、順調に右肩に上がっています。

ここ数年で運用を始められた方は大抵プラス、なんです。

こちら、全世界株式の投資信託に採用されている指数の15年チャートになります↓

①がコロナショック後の爆上げ状態のグラフ。

最近投資を始めた方は株式ものであればだいたいがプラスの状態だと思われます。

つまり、「運用はいいもの、増えるもの」というのが実感でしょう。

ですが、②を見てください。

リーマンショック前の2007年に投資を始めた場合、元の水準に戻るまで5年以上かかっています。

ちょうど、この5年の間に教育資金の必要な時期が到来してしまったら予定していた資金は準備できないという事態が起こるかもしれません。

最悪の場合、運用がマイナスの状況であるにも関わらず、大学入学金のために売却せざるをえない、なんてことにもなりかねません。

これが、教育資金を投資で準備することをお勧めしない理由です。

手持ちの現金を運用に回した方がいい?

もう一つの質問、「手持ちの現金を運用した方がいいか」についてです。

今は前の図①にあるように株式相場がアゲアゲなので

定期預金にしておくよりも、運用した方がいいのではないですか?

「運用をしないと損」みたいな風潮になっています。

ですが先ほどの教育資金の話と同様にこの後相場が停滞する②の状況がくるかもしれないし、来ないかもしれません。

たぱこ

生活資金の2,3年分を現金で確保して、それでも余裕がある分については5年以上の時間分散をして資産形成してみてはどうでしょう

「生活防衛資金は2,3年分もですか!?」と聞かれますが、たぱこは慎重派なのでそうお話しています。

ですが、これが正解、というものはないので、ここは個人お考えによってご判断していただければいいと思います。

資産形成のマインド

ここまで、たぱこの話を聞いていると

あれ?運用ってやらない方がいいってこと?

と、なりますでしょうか?

いえいえ、たぱこは全世界の経済成長を信じてつみたてNISAをやっております

世界の経済成長を信じられる方ならば、積立投資で是非、資産形成をしてください

積立投資は教育費のためではなく、人生の資産形成の為、という気持ちで行うのがお勧めです。

それならば、お子さんの大学入学時にプラスになっているならばその資金を使えばいいし、別途資金を用意できるようであれば、そのまま老後の資産形成として続ければいいかなと思います。

・現金を保有することが、相場のうねりに耐える力

・運用は暴落相場を楽しめるくらいのリスク許容度で!

まとめ

  • 大学資金は現金で貯蓄がお勧め
  • まとまった資金は自分のリスク許容度を考えて余裕分だけ積立投資に

そうはいっても

私、現金で貯蓄する自信ないわあ

という方は学資保険も選択の1つです。

今は金利が低いので増やす機能はあまりありませんが、

・強制的にお金が貯められる

・親が亡くなった時に保険料の支払いが免除される

といったメリットはあります。

ただし、中途解約は元本割れすることもありますので申し込みは慎重に。

相談者様

実はジュニアNISAも使って運用にお金を回そうとしていましたが、やめます。

やはり現金も必要ですね。

同じ母親としての立場でお話しいただくと説得力がありますし、共感しました。

と嬉しいコメントをいただきました。

お金の置き場所について答えは1つではありません。

その時その時でよい選択ができるよう、お手伝いしていけたらと思います。

ご相談、ありがとうございました。