こんにちは、たぱこです(^^♪
お客様から個人年金保険の証券分析の依頼を受けました。
相談内容
まとまった資金の置き場所として将来のために個人年金にしてはどうかと保険会社から提案があり、2年前に契約。保険料が毎年高額で負担。しかも円建てであまり増えないのでもっと別のもので運用した方がいいのではないかと考え、解約か継続かを迷っています。とのこと。
保険の内容分析
・日本の保険会社
・円建ての個人年金保険
・21年間保険料払い込み(現在3年目)
・65歳から10年間の確定年金で受け取り
・10年の確定年金で受け取った場合、払込総額に対して総受取額は104.6%
・解約払戻金が払込保険料を上回るのはあと15年後、現在解約すると40万円のマイナス
保険か運用か?
こちらの保険は円建てで、保険契約時に受取額が確定してるものになります。
65歳まで保険料を支払って、65歳から年金で受け取ると104.6%の金額をほぼ確実に受け取ることができます。(保険会社の倒産リスクを除く)
保険のいいところはこの確実性だと私は思っています。
現在の銀行の定期預金の金利は0.001%なのでこの金利が続くと、単純に21年預けても0.021%しか増えない計算です。(複利、税金を考慮せず)
21年という長い時間拘束される代わりに銀行預金よりも少し増やすことができる、というわけです。
ご相談者様は保険よりも運用をした方がいいのでは、との疑問でした。
確かに過去30年、全世界株式へ投資した場合の平均リターンを参考にすると年5~6%は期待できるところです。
過去と同じ成績を未来もだせればこの年金よりも増やすことができるでしょう。
ですが運用は増えることもあれば減ることもあります。確実ではありません。
個人年金の利回りの低さだけをとらえるともっと株式などの運用をした方がいいのではと思うかもしれませんが、私は確実であることも大切だと思っています。
それぞれのリスクの取り方が判断基準
・あんまり増えないけど確実
・増えるかもしれないけど不確実
この割合を自分の資産にどう反映していくか、が大切
適正なリスクの取り方、考え方は人それぞれ。
あとはご自身の資産全体でどのようにリスクをとれるのか、考えながら検討しましょう。
そう、この保険を続けるか解約するかの判断は人によって異なるのです。
決めるのはあなた、ですね。
・確実がよければこのまま継続
・解約すると40万円のマイナス。運用も必ず増えるとは限らないが、やはり世界経済の成長を期待したい、ということであれば解約もあり。
・全部解約or継続の選択肢以外に、その中間として保険料の減額や払い済みに変更が可能かどうか保険会社に確認。(ただし、条件が不利になることがないか、必ず確認!)
保険営業の人に勧められるままに加入してしまったけど、ずっとモヤモヤしてました。違和感を言語化してくれてすっきりしました。
と相談者様からもうれしい感想をいただきました!
ご相談者さまは保険の継続を決められたそうです。2021.9.1追記
今回の保険は契約時に受取額が決まるものでした。
保険には変額保険といって契約時に受取額が決まらず、運用次第というものもあります。
これだと、保険の良さが全くないですよねー。
運用だったら保険ではなく、自分で投資信託を購入した方が保険会社にとられるコストを節約できます。
保険でモヤモヤしている方、是非、ご相談ください。
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