こんにちは、たぱこです(^^♪
日本人は債券投資が大好き。
債券は、資金を必要とする国や地方公共団体、会社などが資金を調達するときに発行されます。
お金の貸し借りにおいての証拠となるのが「借用書」や「借用証書」だとしたら、資金調達のために、お金を借りる側が貸し手である投資家に対して発行するのが「債券」です。
株式はリスクが高そう・・・値動きが大きそうだし。債券ならなんか安心そうな気がします。
例えばこのような債券があります⇊
円建て、ドル建て、いろいろあります。
ここに表示されている「利率」の%が投資元本に対して定期的に利息としてもらえます。
中でもドル建ては円に比べて金利が高いので一定の人気がありますね。
ただし、ドルや他の通貨建ての債券は為替の影響がかなり大きく、生み出す金利以上に損失を出すことがありますので要注意です。
外貨預金についての記事ですが、外貨建て債券でも同じロジックで注意が必要です⇊
と、皆様に注意喚起していたこの私が、なんと債券投資の恐怖を味わう羽目に・・・
2023年3月10日、米国のシリコンバレー銀行破綻
続いて米国のシグネチャーバンクも12日に業務停止。
原因等は記事を参照していただければと思いますが、ここまでは私の中では単なる経済ニュースでした。
すると続いてクレディスイスの業績悪化が露呈し、UBSが買収するという事態に。
2023.3.21ツイート
クレディスイスがUBSに買収されたことにより、クレディスイスが発行していたAT1債という債券が全損扱いになったというニュース。
ん?クレディスイス?債券・・・
げげっ!私、クレディスイス発行の債券持ってる!!
私の保有しているクレディスイス債券とは
思えば銀行で働く前、金融知識がまったく無い状況で当時、しつこい証券営業マンに勧誘されて「じゃあ、最低口数だけ・・・」とお付き合いで購入してしまった商品でした。
し、しかもブラジルレアル建てだし💦今の私なら絶対にお客様にお勧めしないやつ。お恥ずかしい・・・
購入後、ブラジルレアルに対して円高が続き、ずっとマイナスでした。
仕方ないな、勉強代だなーと思いそのまま保有。
私の懸念は「クレディスイス」ではなく「ブラジルレアル建て」ということでした。
だから、クレディスイス買収というニュースを見ても、何が起こったのかしばらくまったく気づかなかったです💦
だけど、クレディスイスのAT1債がデフォルトというニュースを見て
え!私の債券も紙くずになったの?
紙くずにはなっていなかったけど・・・
3月17日 証券会社の担当に確認の電話をする
まだUBS買収の発表前。
「クレディスイスはまだ破綻はしていないし、債券も通常通り取引されています。価格も下落していないし、ブラジルレアルが円安になっているのでまだお持ちの債券の評価はプラスですよ。色々な憶測は流れているけれど、現在の情報はニュースで流れているとおりです。」
「株式は破綻すると紙くずになってしまいますが、債券はゼロにはなりませんよ。もちろん状況によっては元本減額になることもありますが」
そうだよな、クレディスイスみたいな大きな銀行がつぶれるわけないよな・・・と一旦、安心。
3月19日 スイス金融最大手UBSがクレディスイスグループ買収決定
3月21日 AT1債の全損が決定
3月22日 証券会社の担当に再び電話
「私の購入した債券はどうなってるんですか?全損になったのですか?債券はゼロにはならないって言ってたのに!?」
との質問に
「普通債券なのでデフォルト(全損)にはなってません、大丈夫ですよ」とのこと。
大丈夫ならば、もうドキドキしたくないので、この債券売却したいです
すると驚愕の答えが・・・
20日から、クレディスイスの債券は取引停止になっているので現在売却はできないんです
えーーーーーー!
全然大丈夫じゃないじゃない!?
4月10日証券会社から連絡が!
取引再開になったのですか?
いえ、まだ再開にはなっていません。ですが、価格は表示されていて、まだプラス評価になってます。
えーーー!
プラス評価だって、取引できないならダメじゃん!!
営業マンが電話してきたのは、私を安心させるためではなく、インド債券をセールスするためでした💦
なんだかなあ。
まとめ
今回の一件、まだ終了していませんが皆様にお伝えしたいことは下記の通り。
- 債券と言えども100%安全ではない
- ひとつの会社の社債などを大きい金額で投資することのリスク
- 格付けはあくまで目安、100年に一度のことは今は何度でも起こりうる!
債券を購入する時に必ず提示されるのが格付け。
私の購入した債券はA1,Aととても高いものでした。
例えAでも、潰れる時はつぶれる!
まとまった資金の運用先に「劣後債」と呼ばれる債券を提案する業者がいます。
普通債券よりも返済順位が低いので金利が高いです。
劣後債とググるとこんなサイトに行きつきました。
これらは利回りは高いけれど、一社に集中投資となります。
そして、最低購入単位が大きいものが多いです。
大企業ばかりなので絶対に潰れない、そう思わせるところばかり。
だけど、投資に絶対はありません。金額と必ず万が一を想定して投資を決めてくださいね。
私の債券の運命は?
動きがあれば続報お伝えします!
「私は社債は買いません。劣後債も買いません」 カンチュンドさんのブログ Part1~Part3まであります
続報 紙くずになったAT1債券は日本の個人投資家にも販売されていた!
AT1債券、損失を出したのはプロの機関投資家だけかと思っていたら、なんと日本の大手金融機関が個人投資家に販売していました!
箱根駅伝の青山学院大学の監督、原晋さんも購入していたそうです。
ますます他人ごとではありませんね。
続報その② この債券、売却できました!
ようやく証券会社から私の債券を売却できると連絡がありました。
現在、為替レートが円安のおかげで収支はプラスの状況です。
満期までまだ3年あり、証券会社の担当者も「え!?売却しちゃうんですか?」との反応でしたが売却を決めました。
このブログを書いた時の、この債券が紙くずになるかもしれないと思った恐怖はもう懲り懲りだと思ったからです。
もちろんUBSが今後潰れるはずはないと思えばこのまま保有した方がいいかもしれませんが、ブラジルレアルと円との今後の為替レートの動きも気になります。
投資の格言「頭と尻尾はくれてやれ」です。
プラスで終われるならこれ以上の欲をかかずに、気持ちよく投資を終えることができることを選びました。
これにて一見落着です!
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