こんにちは、たぱこです(^^♪
2024年から新しいNISA制度が始まります。
非課税の金額がとても増えるので来年投資の増額を考えている方も多いかと思います。
来年の前に今年の話。
2023年のつみたてNISAの1年間の非課税投資枠は40万円ですが、この枠は使い切った方がいいのでしょうか?
今年、年末になってまだこの40万円を使い切っていないという方から
もったいないから、非課税枠を使い切りたいんです!
というお声をいくつもお聞きしました。
「もったいない??」
非課税枠を使い切らないともったいないでしょうか?
つみたてNISA(非課税枠)とは
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)
金融庁ホームページより
投資を解約した時の利益・配当金に対して、
- 約15%の所得税・復興特別税
- 5%の住民税
がかかります。
ですが「NISAという箱の中で購入した投信については課税しませんよー」という制度になります。
こちらのイラストがわかりやすいですね。

ただし、この話は利益が出ることを前提に説明されています。
利益が出て、初めて税金を払わなくていいという恩恵が受けられるわけです。
この枠を使い切ってもいい人
長期での資産形成に腹落ちしており、運用待機資金が潤沢にある人
ある程度まとまった資金があるけれど、リスク低減のために敢えて時間分散をして投資をされている方は枠を使い切る方法を選択してもいいと思います。
いずれ運用しようと決めている待機資金ならば、今年の枠を全部使い切ると、新しいNISAの非課税総額1800万円⁺40万円使えることになるからです。
もちろんこの待機資金は、生活資金と完全に分離された余裕資金です。
- SBI証券の設定のやり方はこちらから
- 楽天証券の設定のやり方はこちらから
このように設定することで使い切ることができます。
無理に枠を使い切らなくてもいい人
今年の途中から積立を始めた人
つみたてNISAは定額での金額設定なので、1年の途中から始めた方は上限の33,333円/月で設定しても40万円は使い切れません。
ですが、たぱこは投資初心者の方は無理にここで増額投資をする必要はないと思います。
相場の上げ下げを十分に経験していない方は、お金の価値が動くことに慣れていません。
まずは1年くらい定額で様子を見てからの増額をお勧めします。
非課税よりも、まずは経験優先、といったところでしょうか。
個人的には投資は焦るとろくなことがない、と思っています
生活資金に余裕のない人
ここ数年で投資を始めた方はコロナショックなどはあったものの、すぐに回復することが多く、マイナスを長く経験する場面がありません。
そして来年のNISA拡充。
投資をやらないと乗り遅れちゃう!!
SNSなどにまどわされて、投資額を増やさなくてはいけないと焦る方も見受けられます。
この先、上昇相場になるのか、それとも暴落がきて4,5年株価が下がり続けるようなことが起こるのかは誰にもわかりません。
私が信託銀行で働いていた時は2015年のチャイナショック直前に投資信託を購入して5年以上マイナスから回復できない投資信託をお持ちの方もいました。
投資は100%プラスになるという保証はありませんので、生活資金に余裕がない方は無理に増額する必要はないと考えます。
暴落を待つ人
2023.12現在、米国の金利上昇も打ち止めか?
それに伴って株式もよくも悪くもない状態となっております。
今は特に買い時、という様子ではなさそうです。
となると、ここは淡々と積立投資をして、相場暴落時に追加投資ができるよう温存しておく策もアリかと思います。
とはいえ、暴落がくるとなかなか購入できないもの、ですけどね。
まとめ 非課税枠はおまけです
たぱこが信託銀行勤務時、この時期になると恒例のお客様への攻め方トークの1つに
お客様、今年のNISAの枠がまだ残ってますね、もったいないですからこちらの投資信託の購入いかがでしょうか?
というものがありました。
そう、これは完全に営業トークです(笑)
年末に投信を買ってもらうための戦略でした。
この戦略トークが頭に残っていて「もったいない」という言葉にアレルギーを感じてしまうのかもしれません(笑)
そもそも、枠を使い切らないということは「もったいない」のでしょうか?
たぱこはNISAの枠を使い切らないことがもったいないとは全然思いません。
投資活動の目的はプラスにすること。非課税はおまけだと思ってます。
「非課税」という言葉に振り回されず、自分自身のリスク許容度に応じて決めていきましょう
投資は自分で考え、自分のスタイルを確立することが大切です。
皆様の考える参考になれば幸いですが、最終的にはご自身で決断してくださいね。
ご相談、ありがとうございました。
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