こんにちは、たぱここと、佐々木京子です(^^♪
2021年10月1日、日経平均の3銘柄が入れ替えになります。
日経新聞 2021.9.7より
新規採用銘柄 | キーエンス 村田製作所 任天堂 |
除外銘柄 | 日清紡ホールディングス 東洋製缶グループホールディングス スカバーJSATホールディングス |
良い機会なので、日経平均とは何か?日経平均銘柄入れ替えの歴史やその意味などをお伝えしたいと思います。
日経平均株価とは?
日本経済新聞社が東証1部に上場する2000以上の企業の中から業種等のバランスを考慮して選んだ、日本を代表する225社の平均株価を指数化したもの
「日経平均」というけど、国や証券取引所が算出している公的な数字ってわけではないんです。
私も実は投資の勉強するまで知らなかった・・・というか興味なかった💦
日本経済新聞社が選んだ225社ということなんです。ここ、大事!
日本経済新聞社ってそんなにすごいのか!?
「日経平均が上がっていれば多くの企業の株価が値上がりしている」という感じで日本の株式市場全体の大まかな値動きを把握することができます。
だからテレビのニュースなどで「今日の日経平均は〇〇円でした」と紹介されるのですね。
銘柄入れ替えとは?
年に1度10月初めの定期見直しで入れ替えられます。
・市場流動性の高いもの
・セクター間(技術、金融、消費、素材、資本財・その他、運輸・公共の6つの分類)間のバランス
を考慮して決定されます。
ここに採用されている銘柄はその時の日本経済を映し出している、ということですね。
銘柄入れ替えの歴史
最近の銘柄入れ替えはこんな感じ。
この表を見て気づきました?
昭和を支えた大企業が除外されて、新しく成長してきた今、元気な企業が採用されていることに!
もっとさかのぼって「1989年の日経平均」と「2021年の日経平均」の構成銘柄を比べると2/3以上の銘柄が入れ替わっています。
ちなみに東証第一部の時価総額上位銘柄を比べると
1989年 | NTT, 日本興業銀行(現・みずほFG)、住友銀行(現・三井住友FG) |
2021年 | トヨタ自動車、キーエンス、ソニーグループ |
1989年当時は上位10銘柄のうち6銘柄が銀行でした。
今は上位銘柄に銀行はぐっと減りました。産業構造が変化しているのですね。
(急に東証のデータですみません、日経銘柄のデータがみつからず💦)
たぱこが大学生だった1989年は銀行に就職するのがステイタスだったものなあ。あこがれの信託銀行勤務をやめる決心がついたのは、「これから銀行の店舗、必要なくない?」って思ったから。私の肌感と市場の評価は同じ!?
そう思ったら株価(株式の市場評価)ってものに、親近感を持ちました(笑)
また、時代に合った銘柄入れ替えをしてくれるので自分で個々の企業を分析する必要がありません。インデックス投資がほったらかしでいい、と言われる理由の1つです。
日経平均に連動している投資信託を保有するということ
つみたてNISA対象銘柄で日経平均に連動している投資信託はたくさんあります。
・ニッセイ ニッセイー日経225インデックスファンド
・大和 i-Free 日経225インデックス
・三菱UFJ国際 e-MAXIS Slim国内株式(日経平均) 等々
これらは日経平均という同じ指数をベンチマークとしているので値動きはほぼ同じになります。
同じ指数への連動しているならこれらの銘柄での銘柄分散は意味がありません。
保有中の費用である信託報酬の安いもの1つを選びましょう。
・日本経済新聞社の選ぶ銘柄の成長を期待
・日本経済新聞社の銘柄選定力に期待
たぱこはこのように考えます。
もう一つ、日本の代表的な株式指数のTOPIXがあります。
こちらは東京証券取引所第一部上場全銘柄を対象として算出・公表している株価指数のことです。
銘柄数が2000以上になりますので、より多くの企業への分散を望む場合はこちらを選ぶのもあり、です。
日本株の投資信託を選ぶときにはご自身の考え方でどちらにするか選ぶといいですね。
ちなみに米国の指数は?
米国の代表的な指数二つについてもご紹介しておきます。
ニューヨークダウ
「ダウ工業株30種平均」が正式名称。
ウォールストリートジャーナルを発行するダウ・ジョーンズ社が発表する平均株価指数。
ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している代表的な30銘柄の推移を基に算出しています。
S&P500
アメリカの格付け会社「S&P Global Rating」が算出する米国の代表的な株価指数。
ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場している大型株500銘柄の推移を基に算出しています。
これらの指数も日経平均のように、それぞれの会社の基準や世の中の経済状況をみて時代に合った銘柄入れ替えを行っています。
まとめ
・日経平均は日本経済新聞社が選定した銘柄で構成される指数
・銘柄は定期的に時代に合わせて入れ替えが行われる
・その指数の銘柄選定力に同感できるのなら、運用はその指数に連動する投信を保有するだけでよい。自分での銘柄分析は不要。
今回採用が決まった「任天堂」や「キーエンス」の株価は上がっているようですね。
この入れ替えで膠着していた日経平均の上昇が期待されるところです。