こんにちは、たぱこです(^^♪

今日は投資迷子になりかけている方からのご相談です

投資は底値で買って、波に乗って儲けたいんです。それで『eMAXIS バランス(波乗り型)』を積み立てているんですが、これで合っていますか?

名前の通り“波に乗る”ファンド。

その気持ち、とてもよくわかります。

結論:投資は「全世界株式の投資信託を積み立てるだけ」でいいです。

(私は、相場の波を読んで乗り換える投資はしません)

なぜこの結論に至るのか、一つずつ説明しますね。

eMAXIS バランス(波乗り型)の中身は

出所:eMAXISバランス(波乗り型)目論見書

eMAXIS バランス(波乗り型)は、世界の株式・債券・REIT(不動産)の8つの資産に分散投資するバランスファンドです。

特徴は、お金の分け方にあります。

  • 約70%:8資産に決まった比率で投資(固定部分)
  • 約30%:「トレンドフォロー戦略」で配分を機動的に変更(国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券の4資産が対象)

トレンドフォローとは、「最近値上がりしている資産は、しばらく上がり続けるだろう」と考え、調子のいい資産の比率を増やしていく方法。

まさに波乗り!

過去1年の配分比率は下記のようになっています。

確かに資産の割合を動かしていることがわかります。

理屈としては、なんだか良さそうですよね。

出所:eMAXISバランス(波乗り型)月次報告書2026.9

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と比べてみる

出所:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)目論見書

同じような中身の投資信託にeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)という投資信託があります。

こちらは割合固定の12.5%ずつの配分です。

波に乗って、中身を組み替えるのと、固定比率の場合、パフォーマンスに違いはあるのでしょうか。

値動きの比較をしてみました。

楽天証券にてたぱこ作成(2026.11)

過去5年の値動き比較ではなんと、波に乗らない方の方がパフォーマンスがいいという結果に。。。

あとマイナスポイントとしては、eMAXISバランス(波乗り型)の方は、Slimがついていない古いタイプの投資信託ということがあげられます。

手数料競争の前に設定された投資信託なので、手数料がお高めです。

【信託報酬】

eMAXIS バランス(波乗り型) 0.55%

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.143%

波乗り型投資は難しい

この比較グラフで、波に乗るために組み替えるファンドが、組み替えないファンドに負けていた、ということがわかりました。

実は、このようなことはこの投資信託だけに起こることではありません。

ファンドマネージャーが銘柄選定をする「アクティブファンド」が市場平均の「インデックスファンド」に運用が負けている、というのは金融機関が隠したいけど、知っている人は知っている公然とした事実です。

アクティブファンドがインデックスにどのくらい負けているかはこちらのSPIVAリサーチで検索できます。

このブログ記載時点(2026.11)時点では米国については約90%投資信託がS&P500に負けている、という結果になっています。

つまり、投資家に代わってお任せ運用します、的な金融商品は、あまり期待できない、ということです。

オルカンとの比較

では、全世界株式に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカンと比べてみます。

楽天証券にてたぱこ作成(2026.11)

圧倒的に負けてる!(泣)

ここで、ご相談者様からの疑問。

金融の教科書には、株式と債券を組み合わせると値動きの幅を抑えられるって書いてあります。債券はいらないんですか?

いい質問です!教科書の説明は間違っていません。

株式と債券は「シーソーの関係」とよく言われます。

景気が悪くなって株が下がる時は、金利が下がって債券の価格が上がりやすい。

だから両方持つと、全体の値動きがならされる、という理屈です。

ところが、最近は教科書どおりに通りに動かないこともあります。

実際、2022年は世界的なインフレで金利が急上昇し、株も債券もそろって下落しました。

米国では株式が約19.5%、米国債が約12.9%のマイナス。

株式と債券がシーソーではなく、同じ方向に動いてしまったのです。

守りの債券が守りの役割を果たせないこともあるんですね

そして今の私たちには、もう一つの武器があります。

それが「積立」です。

ただし、正確に言うと、積立は値動きの幅そのものを小さくするものではありません。

買うタイミングを分散して、「高値でまとめ買いしてしまう」リスクを減らす方法です。

毎月同じ金額で買うと、値下がりした月は多くの口数を、値上がりした月は少ない口数を買うことになり、平均の購入単価がならされます。

価格の振れ幅を抑える仕組みは「資産の分散」だけではなく「積立」という「時間の分散」という武器も備わったので、今は株式だけでもいい、と私は考えています。

「守りは現金、増やすのは株式」と役割を分けておけば、株式だけで運用するのもアリ、なんです。

まとめ

私は「相場の波は、プロでも読めない」と考えています。

相談者さんは、底値で購入し、うまく相場を波乗りして資産を増やしたい!との思いでしたが、プロが仕組みを作って運用しても難しいことを、私たち個人がタイミングを見て当てにいくのは、もっと難しいかな、と思います。

だからこそ、底値を当てにいくより、全世界の株式を毎月コツコツ積み立てて、波のことは「時間」に任せる。

これが一番シンプルで、誰でも続けやすい方法だと思います。

底で買って儲けたい投資難民を救ってくれてありがとうございます!

「資産形成でリスクを抑えるために債券ファンドは必要か」については、こちらの横田健一さんのyoutubeでも解説されていますので、ご参考に。

※こちらのブログは個人の見解です。投資判断は自己責任で。

\投資に迷ったらたぱこに相談!相談はLINEから/