相談事例

史上最高値の「金」は買い?「金投資」との賢い付き合い方

こんにちは、たぱこです(^^♪

最近、金の値段が上がっているらしいですが、金にも投資した方がいいですか?

こんな質問をたくさんいただきます。

今回は金=GOLDのお話です。

金価格高騰のこんなニュースも!↓

  最高値更新の金、購入者殺到、製造追い付かず小型金地金の販売一時停止 

乗り遅れないためにも金に投資した方がいいのか、一度立ち止まって考えてみるために、情報を整理していきましょう!

金価格の現状と価格高騰の理由

金価格推移:三菱マテリアルより引用

金の価格、2025年に入ってからの急上昇がすごいですね!

価格上昇の主な理由は

  • インフレ懸念と実物資産への需要(現金価値の目減りに対する防衛策)
  • 地政学リスクの高まり(戦争、紛争などによる安全資産への逃避)
  • 各国中央銀行の金購入(信用不安やドルの信認低下への備え)
  • 円安の進行(ドル建ての金価格が円高に換算されることによる国内価格の上昇)

などなど。

特に、アメリカの財政悪化や米中対立による「ドル離れ」が進み、特定の国に依存しない金(ゴールド)が究極の安全資産として世界的な需要を集めていることが、価格上昇の構造的な背景です。

では、この先もGOLDは値上がりを続けるのでしょうか?

金投資の過去の値動き

1971年から2025年10月までの騰落率

X@charlieBilelloより引用

金は安全資産と呼ばれるけれど、価格の騰落率は結構大きい。

1979年には126.5%も上昇していることもあれば、2013年には-27.6%も下落しています。

今年は51.9%も上昇してますが、この先はどうなるのでしょう!?

1ドルは200年でいくらになった?のグラフから

楽天証券トウシルより引用

私が金投資について質問された時にいつも使う資料です。

これは約200年前の1801年に当時の1ドルを株式、債券、金、現金にそれぞれ投資をしたら、200年後にいくらになっているかというグラフです。

株式は200年経過した時、1ドルは60万倍!

だけど、インフレで米ドルは減価して、なんと0.07ドルに。

そして金はというと、ほぼトントンの0.98ドル

資本主義経済において、「人間の欲望」がある限り、企業はより良い製品、サービスを提供することで企業価値の向上を目指します。企業価値が向上すれば、株価は上がります。その結果200年のリターンを比べると株式が一番大きくなった、という図になります。

一方、金(ゴールド)は何も生み出しません。

10年経っても、金は2倍の量には増えません。

金の価格は

  • 埋蔵量が決まっているので、ほしい人が増えれば値段が上がる
  • インフレになれば、その分金の価格も上がる

こんな仕組みで決まるので、

「金投資のリターンはインフレ対策程度と考え、資産形成のメインは株式」

このグラフからはこのような結論になります。

1970年からのS&P500との比較グラフ

ところが!!

こんな投稿を発見!!

なんと、過去50年ではゴールドはS&P500を上回るパフォーマンスとのこと。

うーん。これは。。。

まとめ

現状の金価格高騰の背景と過去の金投資の値動きやパフォーマンスを見てきました。

この先どうなるかは誰にもわかりません。

「今、値上がりしているから」と慌てて購入するならばお勧めしません。

金に投資するならば

  • メインではなくサテライトとして
  • それなりに価格変動がある
  • 円からゴールドという無国籍通貨に投資する
  • 価格上昇だけにとらわれない、ポートフォリオのバランス感覚

このような点に気を付けてくださいね。

個人的には何も生み出さないゴールドより、資本主義の成長力を信じますので、やっぱり「世界株式」がメインかなーと思っています

参考 金投資の方法

金の購入方法は主に2つ

  • 現物購入
  • 投資信託やETFを使う

メリットデメリットは下記の通り

投資方法メリットデメリット
現物(地金・コイン)・実物資産として手元に残る安心感がある
・金そのものの価値に連動し、無国籍通貨としての特性を活かせる
・保管コスト(自宅の盗難リスク、貸金庫代)がかかる。
・購入・売却時に手数料が高めになる
・少額からの投資には向かない(最低購入単位が大きい)
投資信託、ETF(金連動)・少額から手軽に投資できる(積立にも向く)
・保管の手間やコストがかからない
・売買手数料が比較的安く、流動性が高い
・信託報酬(運用管理費用)が日々かかる
・現物ではないため、紙の上の資産であり、発行体の信用リスクがある
・ETFは市場で売買するため、株と同じように価格変動がある

現物(地金):純粋な金そのものに価値を置きたい、手元に置いておきたい人向け

投資信託・ETF:少額から分散投資の一部として組み入れたい、手軽さと低コストを重視する人向け

ご自身に合った方法でチャレンジしてみてくださいね

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